数学に関するおすすめの参考書や書籍の紹介です。
偏差値50〜60の人にオススメ
基礎問題精講1A(旺文社)

受験勉強の始めの一歩といったらこの参考書。手始めとして基本問題の解法を身につけたいという方にオススメ。実際に取り組んでいる生徒を見ていると、進研模試で偏差値40代の子たちだと使用するのは難しそう。偏差値60前後の子たちでも完璧に解き切れるか?と言われたら、自力で解ききれない問題もそれなりに存在するぐらいと感じている。
よく青チャートとどっちが良いか?論争で比較されやすい参考書かと思うが、「数学が苦手な人」や「一冊を完璧に仕上げる」なら例題の数が「154題」とより厳選されている基礎問に軍配が上がるかと思う。どういった用途目的かで選択する参考書は変わると思うが、これを使ってハズレだったというのは少ないと思う。もし余裕があって早く終わってしまうのであれば「なんだ、やる必要がなかった。」ではなく、「よかった。基本問題は大丈夫そう。」と思い、次のレベルの参考書に自信を持って挑んでもらいたい。
この一冊でどこまで行けるかと言われたら、日東駒専レベルだろうか。MARCHの文系学部で数学を用いる場合は基礎問レベルの習得は必須で、それが完成したら河合塾の「文系数学 重要事項完全習得編」や「厳選!大学入試数学問題集 文系160」などに繋げていくと良いだろう。
基礎問の最大のメリットは例題の少なさだろう。とにかく一冊を走り切り必要最低限の基本事項を最速で習得するならこれしかないかもしれない。
また人によっては例題の少なさがデメリットになりうることもある。演習量を積みたい人にとっては問題の数が少ないので学校の問題集などを活用して演習量を稼ぎたい。インプットは基礎問、アウトプットは学校の問題集。といった使い分けだろうか。